月: 2021年8月

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    コロナ以外のワクチンについて

    現在新型コロナウイルスの急激な感染拡大によって日本はパニックになっています。
    現時点では人類が新型コロナウイルスを克服する上でコロナワクチンは切り離せないものとなるでしょう。
    もちろんワクチンに対する個人の考え方は尊重されるべきで強制すべきものではありませんが、もしコロナワクチン接種をご希望の方はまずはコロナワクチンの接種のスケジュールを優先させてください。
    (当院を含め、太宰府、筑紫地区ではクリニックでの接種は今のところ認められておらず、大規模会場での接種のみとなります)
    今後数年はコロナウイルスとの戦いは続くと思われますが、実は数年前に福岡でも麻疹の流行騒ぎがありました。もし今麻疹が流行したら医療崩壊は免れないと考えられます。
    コロナワクチンを摂取した上で他のウイルスに対する免疫もしっかりと考えてみてください。
     
    肺炎球菌ワクチン;肺炎の原因菌として最も多い肺炎球菌を防ぐためのワクチンです。乳幼児とご高齢の方(65歳以上の方、60~65歳で心肺や免疫機能に障害のある方)は公的な接種対象になっています。
    その他、糖尿病や腎不全、肝機能障害のある方なども検討されたほうがよいケースがあります。特にご高齢の方の場合、免疫力の低下とともに感染しやすいだけでなく、発症によって重症化するリスクも高まります。補助制度等も含めて詳しくはお問い合わせください。
     
    麻疹ワクチン;麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。麻しんの予防接種が最も有効な予防法といえます。定期接種の対象者だけではなく、医療・教育関係者や海外渡航を計画している成人も、麻しんの罹患歴がなく、2回の予防接種歴が明らかでない場合は予防接種を検討してください。(ご不明な方はまず抗体検査を受けてみることもいいでしょう)
     
    風疹ワクチン;風しん予防のためには、予防接種が最も有効な方法といえます。予防接種法に基づく定期の予防接種については、2回の接種をそれぞれ95%以上の人に受けていただくことを目標としていますが、医療・教育関係者や海外渡航を計画している成人も、風しんのり患歴や予防接種歴が明らかでない場合は予防接種を検討してください。
    風しんに対する免疫が不十分な妊娠20週頃までの女性が風しんウイルスに感染すると、眼や心臓、耳等に障害をもつ(先天性風しん症候群)子どもが出生することがあります。(妊娠1ヶ月でかかった場合50%以上、妊娠2ヶ月の場合は35%などとされています)。
    太宰府市では令和4年2月28日までの期間に限り、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日に生まれた男性が、国が定める風しんの定期予防接種の対象者として追加されました。
    この世代は、風しんの公的な予防接種を受ける機会がなかった世代であり、抗体保有率が女性や他世代より低くなっています。
     
    まずは、風しんへの抵抗力を確認するため、抗体検査を受けてみるのもよいでしょう。
     

    2021.08.19